netpoyo広報ブログ

ネット文化を探求する同人サークルnetpoyoの広報ブログです。

『ねとぽよ 1号』目次、遂に公開!

おまたせしました、『ねとぽよ  1号』目次公開です!!

なお、今回の冊子では表紙に

普通の女子大生がなぜ、Google+で「日本一」になったのか - nanapi Web

上の記事で話題になった坂口さんにお願いして、グラビア写真を撮影させていただきました。

 

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(表紙は別の写真となります)

理由は、私たちがGoogle+で生まれて, Google+ で繋がったからです。そんな私たちが今年を振り返る同人誌で坂口さんを使うのは、当然のことです。決して表紙で釣りたかったからじゃありません。異論・反論のある方は、@netpoyohan にどうぞ。

 

それでは、以下に簡単に目次の内容を紹介させていただきます。

巻頭ルポ: 「デモがデモを超えるとき〜僕が「対バンデモ」企画を諦めたいきさつ」 斉藤大地

2011年は、1月にチュニジアで起きた「ジャスミン革命」に始まり、「ロンドン暴動」に「オキュパイウォールストリート」など世界中が多くのデモや暴動に彩られた一年でした。そして、それらのデモでは常に背後にソーシャルメディアやスマートフォンの持つ動員力の影響が指摘されてきました。

今回、ねとぽよでは現在ネットが獲得しつつある、リアルへの人間の動員力を調べるため、「オキュパイトーキョー」や「フジデモ」など3つのデモに実際に参加して、その様子をルポすることにしました。

ネットの「匿名性の海」から顔を出し始めた、ユーザーたちの姿に斉藤大地がノンフィクションで挑みます。

2011年振り返り特集:

  1. 技術動向:「ひろみちゅはネットを救えるのか?——エンジニアから見た2011年のネットがつまらなかった理由」 wilfrem
  2. モバイル業界動向:「あなたのスマフォがつながらない本当の理由〜今年の業界動向から見る2012年キャリア動向予測」山下敬太
  3. 電子書籍業界動向:「ケータイ小説に電子書籍が勝てないわけ〜本当に書籍を「情報化」するために」 笠井康平
  4. ジョブズ追悼製品レビュー:「アップル製品を“思わずなめてみた”」 ウィル*****

ネットの出来事を思い出したとき、例えば3ヶ月前のことをまるで1年前のように感じてしまうことはないでしょうか。インターネットは時間の流れが希薄で、その出来事がいつのことか中々覚えられません。そのせいで、同じような話題が飽きもせずに何度も何度も反復してきて、まるで時間ループものの物語のような場所です。実際、例えば雑誌やテレビでは、年末ともなると1年の出来事を振り返る企画が多く出てくるものですが、ネットメディアでそういった企画が気合いを入れて特集されることはほとんど見かけません。それはネットに季節感がないせいです。

ねとぽよは、そんなループする時間から脱出して、正しく一方向に流れる歴史に回帰するために、キッチリ年末には1年間の出来事の棚卸しを行います。ねとぽよで2011年を振り返って、楽しく来年を迎えましょう。

なお、特集の終わりには、自らの舌を駆使して敬意を表することで有名なあの人がゲストで登場。今年ついに永眠したカリスマ経営者・ジョブズを追悼するべく、アップル製品をペロペロしてその洗練されたUIの味わいをレビューしてくれます。

エッセイ: ボクはこんなユー生をみてきた @kingworld

アングラ業界の伝道師・KKさんが、自身が大きな影響を受けてきたという4人の生主について回想しながら、ニコニコ生放送の楽しみ方を、自身の体験にもとづいて解説してくれます。ニコニコ生放送を知らない人も、ニコニコ生放送をよく知っている重度のニコ厨にも、両方におすすめの文章です。

Web as Endless Love Sim〜インターネットは恋愛を変えたか? 斉藤大地×いしや

  • ネットナンパ講座:「ウェブ女子6類型の落とし方徹底講義」
  • Web女子座談会:「ナンパ講座を実際に6人の女子に読ませてみた」

「インターネットは無限に遊べる恋愛シミュレーションゲームだ!」——恋愛ネットゲーマーを名乗る二人組が、ネット上での女性の落とし方について、ターゲットを6類型に分類した講義を企画。それに対して、(実質)編集長から出たオーダーは「やってもいいけど、リアルで実際に女の子を6人集めてきて、彼女たちに感想を聞く座談会を開いてね」。

しぶしぶ、頭を下げて6類型のウェブ女子を集めて感想座談会を開いた、彼らの命運やいかに。

-紹介記事→[記事紹介]「彼女と別れてまで作りました……」 ねとぽよが内気なWeb男子に送る! Web女子を落とすためのナンパ講座 - ねとぽよ

クロスレビュー企画:ねとぽよブックマーク 

 2011年のネットで話題になったオブジェクトに、ねとぽよメンバーでコメントを付けていきます。

対象はまさに何でもあり。「まど☆マギ」に「Alice in Musicland」に「ドリランド」、ニコファーレにインタビューズ、さらには「バードカフェ謹製おせち」に「ぽぽぽーんCM」、果てはホリエモンの「“GO TO JAIL”Tシャツ」まで、今年ネットで話題になったものは全て対象。ジャンルの枠どころかコンテンツという枠さえも飛び越えて、何でもありな最強ごった煮クロスレビューが始まります。

ぼくたちのかんがえたさいきょうのソーシャルゲーム 斉藤大地×edy×永井×稲葉ほたて

調査編:

  • 4時間目 「超航海パイレーツ」企画書 斉藤大地

現在AppStoreでトップセールスを獲得しているのが、GREEの「探検ドリランド」。これほどの人気を博していながら、世間では「ソーシャルゲームはパチンコと一緒」「射幸心を煽ってるだけ」など罵詈雑言の嵐です。しかし、実際にソーシャルゲームがどんなものか本格的に研究した人はほとんどいません。

今回ねとぽよでは、大手プラットフォームで実際にソーシャルゲーム開発に携わり、自身でも内外問わず多くのソーシャルゲームを遊びながら、独自の歴史研究をしてきたedyさんを招聘。ソーシャルゲーム史を講義してもらっています。おそらく、これは国内/海外ソーシャルゲーム史についての、初めての本格的なまとまった紹介となるもので、資料的価値も非常に高い内容となっているはずです。

また、エディさんの講義の後には、フリーゲームの歴史に詳しく、ゲーム学会での発表経験もある永井さんを交えて、座談会を実施。商業性を無視することでゲームシステムを発展させてきたフリーゲームと、課金行動というある意味で商業性の強いトピックに焦点を当ててゲームシステムを発展させてきたソーシャルゲームを比較・検討。それらがともに抱えている問題点を座談会で検討しています。

また、今回ねとぽよでは、わざわざ単なるソーシャルゲーム批評をやるのはつまらないということで、edyさんの講義を踏まえて実際にソーシャルゲームの企画を出すためのブレストを展開しています。本には、そのブレストの議事録とそこでの内容を踏まえた企画書を併載しています。こっちは「批評とか小難しい話は知らねーから」という本格派ゲーマーの人にも、きっと楽しめる内容になっています。

-紹介記事→[記事紹介]もう“もしもしゲー”なんて呼ばせない! ねとぽよがソーシャルゲームをガチで特集してみた - ねとぽよ

評論: Google vs Facebook 〜<近代化>する半透明な未来 klov

Googleはウェブに「近代化」を持ち込んだ——M.フーコー『言葉と物』を引いて、そんな主張を行うところから始まるのが、この1万字超の本格派評論です。近代社会の「透明」な世界観を志向するGoogleに、ネットワーク社会の「半透明」な世界観を志向するFacebookGoogleFacebookをビジネスモデルの観点から比較した文章は数多くありますが、今回のは通常とはひと味違った、でも本格的なWebサービス論となっているはずです。

 

以上、盛りだくさんの『ねとぽよ 1号』は以下のねとぽよショップで購入いただけます。みんな読んでね!!

 

※『ねとぽよ 1号』執筆者 その他のブログ記事もどうぞ!

 

▼稲葉ほたて

http://netpoyo.hatenablog.jp/archive/category/%E7%A8%B2%E8%91%89%E3%81%BB%E3%81%9F%E3%81%A6

▼斉藤大地

http://netpoyo.hatenablog.jp/archive/category/%E6%96%89%E8%97%A4%E5%A4%A7%E5%9C%B0

▼川口いしや

http://netpoyo.hatenablog.jp/archive/category/%E5%B7%9D%E5%8F%A3%E3%81%84%E3%81%97%E3%82%84

▼KK

http://netpoyo.hatenablog.jp/archive/category/kk

▼笠井康平

http://netpoyo.hatenablog.jp/archive/category/%E7%AC%A0%E4%BA%95%E5%BA%B7%E5%B9%B3

▼klov

http://netpoyo.hatenablog.jp/archive/category/klov