netpoyo広報ブログ

ネット文化を探求する同人サークルnetpoyoの広報ブログです。

わたしたち10年前のインターネットでこんな風に生きてたんですよ、の記事を公開しました

【インターネットもぐもぐ】

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まっしろな“メモ帳”を起動してHTMLとCSSで編み上げた日々の、記憶と興奮と想い出をここに。
会いましょう――放課後、インターネットで。

無料公開! 放課後インターネット わたしたちのウェブ潜伏期 | ねとぽよ

 

5月の文学フリマで発行した「ねとぽよ2号」に書かせてもらった文章、「放課後インターネット―—わたしたちのインターネット潜伏期」なるものがオンラインで無料公開になりました。

す、すごい懐かしい…二重の意味で……。書いてた時のことと、書いた内容のことと。

 

何を書いたかっていうと、2000年前後のWeb1.0(って言葉すらなかったわけですが)時代の10代の女子はどんなところでインターネットに生息してたんだろう、っていう記録?です。わたし自身は1989年生まれなので2000年だと10歳ですね。ネット廃人…じゃなくてインターネッターとしての芽を出し始めたくらいでしょうか。必死でパソコンに食らいついてたあの熱情は一体。4人の違うタイプの登場人物を配置して、会話体で書いてみました。

で、ちょっと提案なんですけど、今日はみんなとあの頃の話をしたいなと思ってて。だってもう私たちの知ってる話って、あんまり表に出てこないじゃない? 改めて話したら、楽しいんじゃないかと思うの。あの頃、私たちはネットであんなに何をやってたんだろう、何を求めてたんだろう。
最初は同じFFのチャットルームにいたはずなのに、こんなに違う人間になってる。きっとあれからみんな、ネットでもリアルでも各々が全く違う“冒険”をしてきたんだろうなと思って。

テニスの王子様の二次創作を読みあさってた人とか、ハリー・ポッターの夢小説にうっとりしてた人とか、素材屋さん意味もな巡回してた人とか、写真素材を右下固定にしてた人とか、アイフレームいれこみたくて見よう見まねでコピペでメモ帳にタグを貼ってた人とか、同盟入ってバナー貼ってた人とか、「○○に30の質問」に答えてた人とか、デコメでトトロの顔文字使ってた人ととか、ふみコミュとか学年別ランキングとかキリ番とか専アイとかお絵かきチャットとか毒吐きネットマナーとかMSNメッセンジャーとか、そういうものにドキンとしてしまう人に、おもしろく読んでいただけたらいいなと…!自分はこの中だったらこの子に近いなー、この子のことはわかるけどこっちは初耳だなーって引きつけて考えてもらえたら嬉しいです。

 

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せっかくテキストではなく誌面そのままの状態で公開になったのでデザインをつくっていただいた時の話を。

これ、説明されなきゃわからないかもしれないですけど、チャットの画面を意識したデザインにしています。アイコン付きのチャット!

自分の約15年のネットライフを振り返ると個人的にすごい重要だったのってチャットだなーというのが最初にありました。長電話…とよりもつなぎっぱなしでだらだらメッセやSkypeしてた時間の方が印象的だし、ケータイのメールだってチャットみたいな速度でやりとりしてた。チャットって、妙に仲良くなった気がしちゃうんですよねあれはなんなんだろう。。。

あと、わたしのノスタルジーのひとつはやっぱりFFですね、7でエアリスが死んじゃったところで放心状態になって3日くらい泣いてました、とビールを煽りながら話したり、ティファよりエアリスですよ!!と編集部と激論を交わしたことがきっかけで、じゃあそれも取り入れよう、って話になったのでした。わたしは完全にユウナちゃんが好きでした。キービジュアルがかわいい!ひらひら衣装だいすき!!!

…と、わたしの酔っ払った状態の戯言まで入れ込んできれいにしてもらって嬉しかったので、ぜひみなさまアクセスしてデザインだけでもご覧いただければと思います。普段ブログ書いてるのとは違う喜びでした!わーい!

 

うーん、読み返して思いましたがやっぱり本当に、ちょっと気持ち悪いくらい、誰かの「普通の毎日」がだいすきなんです。すごく興味ある。カットしたエピソードもたくさんあったんです。学校から会社から帰って何してる?友達とどうやって連絡とってる?今なにがおもしろい?

今のインターネットも大好きだけど、もはや大多数の人が使うマスとして機能してるインターネットの前に、もっと細分化して属人的な世界があったんですよね。ソーシャルメディア、でくくれない個人サイトばっかりで巣を形成してたわけで。で、同じ年齢でも趣向や所属してた学校や、住んでた地域によって全然見ている風景が違っててそれを蒸し返すのは別に懐古厨なわけじゃなくてただおもしろい。今のことも昔のことも、もっともっといろんな人に聞きたい。

 

束ねるプラットフォームがないしお金が動いてたわけでもないしもちろん資料もない(消えてるサイトもいっぱい!)ので文化の分析、一般化はとてもむずかしかった。だから今回はこんな風に個人の経験に寄せて書いたのですが、今ある文化だって留めなきゃ消えちゃうし、久しぶりに読み返してそういうの残しとく方法考えたいなーと思いました。だって3年前の自分と、ネットの関わり方ぜんぜん違うもんなー。今の「普通の毎日」は数年先の自分が振り返ったらおもしろい対象なはずで。

 

というわけで、次号ねとぽよでは、女の子ウェブの世界、と題していろんな方向から噛み砕いてくださるそうです。他人事…ってわけじゃなくて当事者だったからこそわからないこと、気付くかも、と思って楽しみにしてるってことですからね!アイドルや少女漫画の話にも言及してくださるそうです。

なにそれバリバリ内側の人だわ!って人も、まったく馴染みがなくて全然見当つかねえ…って人もお手にとっていただけたら幸いです。11月の文学フリマでお待ちしてまーす。